烏丸日誌

30過ぎたおっさんの日誌。鉄分が多め。

ブルーリボン賞を受賞した西武特急ラビューをレビューしてみる

コウペンちゃん

コウペンちゃんトレインに遭遇。可愛い。


先日、西武の有料特急「ラビュー」に初めて乗ってきた。


ちなみに僕は西武線ユーザーではなく今回が初めての西武線乗車でもあった。


初めての西武鉄道、初めてのラビュー乗車。順を追ってレビューしていこうと思う。

 

冒頭から正直に書くが、不満だらけである。


まず、特急券の発売方法である。

 

ネットでもラビュー特急券は買えるのだが、1回こっきりの乗車にわざわざ会員登録してネット予約するのは気が引けたので始発駅である池袋駅で買えばいいと思っていた。

 

だが、それがダメだった。なんと駅券売機での特急券発売は発車10分前で締め切りだったのだ。

 

10分前で発売締め切りって早すぎやしないか?

 

特急に乗る人がみんな早め早めに特急券を購入するわけないのに。


10分前くらいだったら駅券売機で特急券は購入できると思っている人は大勢いるのではないだろうか?

 

もしかしたら有人窓口で申し出れば買えたのかもしれないが、正直そこまでやる気はしなかった。


発車10分前に発売終了ということを知った時点でムカつきが止まらなかったのだ。

 

発車1分前でも平気で新幹線きっぷを購入しようとする関西人が見たらブチ切れること間違いなしだろう。ちなみに筆者は関西人だ。

 

そういうわけでせっかく発車10分前に池袋に到着したにもかかわらず、目の前に停車していたラビューを泣く泣く見送り、1時間後のラビューを券売機で購入することにしたのだが、ここでもまた不満が続々。

 

なんと座席が選べないのだ。

 

選べるのは乗車する列車と号車のみ。どこの号車がどれだけ空いているかの情報もない。

 

ちなみに後で知ったのだが、座席を選びたいときは有人窓口で購入するとできるらしいのだが、客自ら画面を見て選ぶわけでもないだろうし、そもそもめんどくさい。

 

これは駅券売機で購入した時の不満だが、ネット予約はそれ以上にひどかった。

 

なんとネット予約は発車30分前までの発売なのである。

 

ネット予約の最大のメリットの一つが発車ギリギリまで購入できることではないのかと思っているのだがそれを見事につぶしているのだ。

 

さらに大きな不満として、なぜかネット予約システムが2つ存在するという謎仕様。

 

ひとつは今あげたネットで予約して駅できっぷを受け取るタイプの予約システム、そしてもう一つが「smooz」といういわばチケットレスの予約システムだ。

 

後者の予約システムの場合、発車時刻ギリギリまで購入出来て座席もシートマップから選べるとのこと。


おそらく西武鉄道としてはこっちをメインに使ってほしいのだろう。

 

だがこのチケットレスサービスにも致命的におかしいところがあるのだ。

 

なんと直接、特急料金をクレジットカード決済するのではなく、いったんクレジットカードで「積立ポイント」を購入してから、その積立ポイントで特急料金を決済するシステム。

 

これの何が問題かというと積立ポイントは特急料金分購入するのではなく、1000円からといったキリの良い金額でしか購入できない。

 

つまり購入した積立ポイントに端数が発生するわけだ。西武鉄道としては特急料金に加え、端数分も儲かるわけ。

 

まったくふざけたチケットレスサービスだ。

 

なぜこのようなややこしくてクソ仕様の予約システムにしているのか理解不能

 

ネット予約システムが2つ存在するという意味不明さに加え、チケットレスですらこのクソ仕様。

 

実は西武鉄道は有料特急を本音では使ってほしくないのでは?とすら思ってしまう。

 

特急ラビューに関してはよくテレビでも宣伝されてるし、ネットでもすごい良い特急、一度は乗ってみたいといったことが書かれているがこんなクソみたいな特急券の販売方法だとは全く知らなかった。

 

せめてネット予約システムくらい統一しろよと思う。


あまりにもひどすぎるので客センでもあれば一度問い合わせてみようかとすら思う。

 

ここまで乗車前の特急券購入方法に関して不満をぶちまけまくったが、そろそろ特急ラビューの車両レビューに移りたい。

 

特急ラビュー、近くで見てもやはり斬新すぎるデザインだと思った。ミサイルやん。

西武特急ラビュー

ミサイル

 

乗車した時に思ったが、ドア付近から車内にかけての通路というかスペースが異常に広く感じた。


車内のカラーが黄色なのもあってなおさら広く感じるのだ。

ラビューの車内

黄色い車内。

 

バリアフリーに関してはかなり進んでいるのではないかと思った。トイレも近年まれに見るくらいスペースに余裕があった。正直この面でブルーリボン賞を受賞したんじゃないか?

 

だが肝心の座席は正直微妙だった。

 

ひじ掛けの下が座席の仕切りと一体型になってるタイプだったので狭く感じた。また座席をリクライニングした際にひじ掛けも一体となって動くタイプだった。かなり微妙。

 

個人的にはひじ掛けは座席と一体となって動かないほうが良いと思っている。なんか変な感じになるんだよなあ。

 

あと、号車番号表示もっとわかりやすくしてくれないだろうかと思った。黄色の壁紙に溶け込んでてどこにあるのかわかりづらかった。

 

そういうわけで初西武鉄道、初ラビューは散々たるものとなった。正直もう二度と乗らないと思う。

 

まとめ:
ラビューの悪い点(というか西武鉄道が悪い点)


・駅券売機での特急券発売締め切りが早すぎる(そのくせラビューは30分以上前に入線してるという謎)


・ネット予約システムがなぜか2つあるうえにどちらもクソ仕様。早急に改善すべきだと思う。


・このご時世に座席を選べない。


・座席が狭くて微妙。


・車内はフリーwifiが使えるとあったがメールアドレスを登録してからじゃないと使えない。全然フリーじゃないやん。

 

ラビューの良かった点


・車両入り口からデッキにかけてのスペースの広さ。車いすに乗っている人やベビーカーを押す人にとってはかなり乗りやすいんじゃないだろうか。


・各号車に車いす専用座席と思われる一人用座席が配置されている。バリアフリーはトップクラス。


・車掌や車内スタッフの接客が良かった。これは100点。

 

ラビューに乗ってからの不満はそれほどなく、むしろ良い点が多かっただけに特急券購入方法のひどさが際立ってしまっている。

 

西武鉄道さん、本気でラビューの乗車率上げたいなら特急券の売り方早急に改善すべきですよ。


ちょっとこれは他の鉄道会社と比べても圧倒的にひどすぎます。


通勤通学客が腐るほどいるから別に有料特急乗ってもらわなくても結構というなら話は別ですが。